twetterのタイムラインに皇后陛下の御歌が流れてきて、素晴らしい御歌の数々を思い出した。
tweetにあるのは、紀宮様御誕生のときのもので、子を見守る暖かい母の眼差しというだけではなくて、やはり「あづかれる宝」を限りなく大切に見守るお立場が重ねられているように思う。雰囲気は、絹のように滑らかであるのに、どこか透明な緊迫感を感じる。

内親王様は、いずれは皇室から出て行かれることが運命づけられていることもあり、そうした将来をも遠くに見据えておられるように読めてしまう。それだけに、臣籍降下後も、神宮の式年遷宮を前に、静謐な決意を示される祭主様を詠まれた御歌が、時を隔てて呼応するかのよう。
み遷りの近き宮居に仕ふると瞳静かに娘は言ひて発つ
(平成26年歌会始「静」)


大切な御歌がいくつもいくつもあるけれど、とても微笑ましい御歌を書き留めておきたい。
母住めば病院も家と思ふらし「いってまゐります」と子ら帰りゆく
これは、紀宮様御誕生に先立って入院されていた皇后陛下を、皇太子殿下と秋篠宮殿下がお見舞いに来られたときのことを詠まれたもの。


くるみ食む小栗鼠に似たる仕草にて愛しも子等のひたすらに食む
(昭和46年 栗鼠)
こちらは、背をかがめるように夢中にかぶりつくような御姿が愛らしい。

和歌は素晴らしいと改めて思う。
皇后陛下が優れた歌人であられることが、どれほどありがたいことか。