近藤史恵『タルト・タタンの夢』読了。カウンター7席、テーブル5つ。変わり者だけど腕のいいシェフと、スーシェフ、ソムリエ、バイトのギャルソン。魅力的な雰囲気の店。ビストロ・パ・マルという人を食った名前がまたよい。

あえて推理仕立てにする必要もないと思うのだけど、作者はそれが書きやすいのだろう。プロット以上に、店や料理の描写が楽しめる。

「推理」としては物足りないものもあるけれど、それは気にならないぐらい面白かった…という感想で終わると思いきや、最後の「割り切れないチョコレート」は鮮やか。感動した。